駐在員になった2つの理由と、なって良かった3つの事
夫さんです。
海外駐在って何するの?
何を思って行くの?
実際行って良かったの?
などなど、日本で働いていると見えにくい駐在のアレコレを、僕の体験から記事にしてみました。
駐在員になった理由
1.なんとなく
ぼくが駐在員になろうと思った1つ目の理由はズバリ…
「なんとなく」
です。は?ですよね。でも実際そうなんです。
駐在員と聞くと上昇志向の強い、意識の高い人がなるイメージって無いですか?ところがぼくの場合それどころか「海外で働きたい!」と情熱を燃やす他の同僚に対して「行って何がしたいんだ?」と多少冷ややかな目を向けさえしていました(ゴメンなさい…)。
ですが一方で、当時は仕事に対するマンネリ感や閉塞感を感じてもいました。出来る範囲で新しい取り組みにもチャレンジしようと足掻いてみましたが、企業の柵の中でいち社員が出来ることなんてほんの少し。
そのまま働き続けたところで何が変わると言う気もしませんでしたし、海外にでもいけば何かあるかな?と言う漠然とした気持ちだけがありました。
2.妻のこと
2つ目は、当時付き合っていた彼女(まるいさんですね笑)との事です。
彼女の事は大好きだったのですが(もちろん今でもですよ笑!)彼女は当時結構キツい仕事をしていました。ので、その環境から救い出したいみたいな、いささか思い上がった考えがありまして…。幸い彼女の職場には配偶者の海外赴任に伴い休暇が取れる制度があったので、これを機にちょっと仕事をお休みして、リフレッシュしてもらえたら良いな、みたいな。なので、部長から海外赴任の打診があったここぞとばかり、翌々日には彼女のところにプロポーズに行きました笑
さて、そろそろ書いてて恥ずかしくなってきましたが、要するに僕の場合海外赴任は妻にとってもある程度メリットがあるかな?と思える話だったんです。
ですが逆に奥さんがもっとバリバリキャリアを積みたいとか、お子さんが進学の時期だとかそう言う方は海外赴任は考えものかもしれません。海外で働く事は駐在員にとってはメリットが多いですが、家族にとってもそうとは限らないですから。
駐在員になって良かった事
1.苦労を楽しめるようになった
会社にもよるとは思いますが、うちの場合暮らしに関する手配は全て自分で行います。日本からの引越し、住まいの契約、SSNの取得、運転免許、家の設備の不具合に関するオーナーへの相談…etc.
こうした手続きをするだけでも大変なのに、さらにアメリカと言う国では日本の様な「お客様は神様です」なサービスは期待できず、業者が約束の時間に来ないとか、公的機関であっても担当者によって対応が変わるなんて事はザラになってきます。
さらに言葉が思うように通じない、もろもろのシステムが日本と異なるので不便に対していちいち腹を立てていられなくなってきます。
クレーム入れようにも窓口を探すのも一苦労だし、見つけたとしても英語で入れなきゃいけないし。いちいちクレーム入れる方がストレスになるんです。
それでまぁ、「時間かけてクレーム入れる程の事じゃないな…」と思い始めると、次第に不便が当たり前になり、やがては受けられて当然と思っていたサービスを受けられただけで「ヨッシャーッ!」って、喜べるようになります。
うちの場合入居したての住まいの冷蔵庫が壊れてて交換してもらうのに2ヶ月近くかかったんですが、新しい冷蔵庫がきちんと稼働するのを見て妻と大盛り上がりしました笑
2.コミュニケーションに対する見方が変わった
日本人同士でも「こいつ何言ってんだ?」とか「何で理解してくれないんだ!」って、相手に腹が立つ事ありますよね。それが異文化、異言語圏の相手ともなるとどれだけストレスだろう…って思いませんか?
ところが意外と、自分と違いすぎる相手、お互いに共通の「常識」が無い相手に対しては怒りを通り越して疑問にシフトするんです。
こないだ隣の席の同僚がオフィスで突然歌い出したんですね。
あまりに意味不明ですし、日本でやったら即、変人扱いだと思います笑
でもよくよく話を聞いてみると、その同僚は近々孫が産まれる予定で、嬉しくて歌っちゃってた、との事らしかったんです。
日本人同士では暗黙の「常識」を前提にコミュニケーションを取るので時に相手を知る努力を怠ります。だからオフィスで歌い出す人がいたら「非常識な変人だ」で片付けてしまいます。
でもよく考えてみれば、「オフィスでは歌ってはいけない」なんて就業規則はありません。孫が産まれるのが嬉しくて歌っちゃう人だって知れたら、変人どころかその人の事をちょっと好きになれませんか?
3.いっぱい旅行に行けた
住むところが変われば当然、周りにある国も変わります。遠かった南米はお隣さんに、逆にお隣さんだったアジアは遠い国に。当然飛行機の値段も変わります。
この辺は妻のまるいさんの記事を読んでもらえたらと思います笑